お役立ちコラム
不動産は人生で一番高い買い物ですので、「絶対に失敗はしたくない」と誰もが思うはずです。
不動産の購入を検討し始めたときに、ふと考えるのは「このタイミングで家を買っても良いのだろうか?」ということではないでしょうか。
そう、実際に不動産には買い時というものが存在するのです。
この記事では、不動産を購入するタイミングを市場動向などのデータ・ライフスタイル別に紹介させていただきます。
不動産を買う前に注意したいポイントについても触れていきますので、買い時に悩んでいる方はぜひ参考にされてください。
不動産の買い時を市場動向やデータでみる!
不動産の買い時を、市場動向やデータに基づき考えてみましょう。
「年齢」は何歳?
不動産の買い時を年齢からみると、30代後半~40代前半と考えられます。
国土交通省「令和3年度の住宅市場動向調査報告書」によると、はじめて住宅を購入した人で最も多い年齢が30歳代です。
平均年齢は住宅の種類によっても異なり、分譲戸建住宅で36.8歳、中古マンションで44.8歳と幅があります。
不動産購入時はローンを組むのが一般的です。
多くの銀行では、住宅ローンを組むのに「20歳以上65歳以下であること、80歳までに完済すること」という条件を設けています。
さらに、住宅ローンの借入期間は最長で35年というのがほとんどです。
80歳までの完済を目指すには、45歳までにローンを組む必要があります。
「年収」はいくら?
不動産の買い時を年収からみると、700万円前後と考えられます。
国土交通省の調査報告書によると、はじめて住宅を購入したときの世帯年収は注文住宅や分譲住宅の場合「600万~800万円未満」が最も多くなっています。
不動産の種類別でみると、分譲戸建住宅では719万円、分譲マンションでは912万円。
中古住宅(戸建て)では687万円、中古マンションでは745万円が世帯平均年収の結果です。
また、注文住宅の世帯年収は全国平均が779万円、三大都市圏が909万円となっています。
分譲マンション、中古マンション、注文住宅ともに前年度調査よりも世帯平均年収が上回っています。
特に顕著なのが三大都市圏での注文住宅で、令和2年度より平均年収が105万円上がっています。
「貯金額」はいくら?
不動産の買い時を貯金額からみると、1000万円前後と考えられます。
国土交通省の調査報告書によると、はじめて住宅を購入したときの自己資金額(頭金、諸経費)は平均1000万円程度です。
住宅の種類によっても異なりますが、一番低い中古戸建住宅で795万円、一番高い分譲マンションで1337万円となっています。
「不動産市場」の状況は?
年齢や年収、貯金額など買い時における条件をクリアしていても、必ずしも良いタイミングとはいえません。
「地価」や「販売額」などを含めた不動産市場の変化をみて、本当に買い時かどうか判断する必要があります。
新型コロナウイルス感染の拡大は、不動産市場にも少なからず影響を与えています。
東京圏における産業地の地価推移をみてみると、令和2年(2020年)には9年ぶりの下落となり、令和3年(2021年)にはマイナス0.3%となりました。
住宅地の地価も同様で、令和2年(2020年)に下落し2年連続横ばいの状況でした。
しかしながら、令和4年には全用途・住宅地・商業地のいずれも全国平均において上昇に転じています。テレワークの普及で都心を離れ郊外に移住する人も増えましたが、あくまでも一時的なものです。
そのため、今後も立地の良い都心の不動産の需要は変わらず高いといえます。
全国的にみても、不動産の価格は高騰傾向にあります。
特に顕著なのがマンションです。
住宅ローンの低金利や税制改正による住宅ローン控除制度の充実で、「不動産を購入したい」と考える人は増えています。
一方、国土交通省「住宅着工統計」により、新設住宅着工戸数が減少していることが明らかです。
需要の多さに供給が追い付かないことも、不動産価格の高騰に繋がっているでしょう。
東京オリンピック後で住宅価格が落ち着く現在から、2025年問題(高齢化社会の深刻化)が予想される2025年辺りが不動産の買い時といえます。
出典:東京都財務局「東京都基準地価格」
国土交通省「全国全用途平均で2年ぶりに上昇、地価は昨年からは回復傾向」
国土交通省「住宅着工統計」
不動産の買い時をライフスタイルで考える!
不動産の買い時を、ライフスタイルの変化で考えてみましょう。
結婚して家族が増える
結婚するときは、不動産の一番の買い時といっても良いでしょう。
最近では、配偶者や親子で組めるペアローンなども充実しているため、若い世代の共働き夫婦が家を購入することも珍しくありません。
夫婦2人で住むのか、両親と住むのかによっても必要となる家の広さが異なります。
そのため、結婚を機に不動産を購入する際は、居住人数に応じた住宅の種類を決めなければなりません。
子どもが欲しい場合は、子ども部屋を作ることも念頭に置き、家を購入しましょう。
出産や子どもの進学
子どもを妊娠中、あるいは子どもが産まれたタイミングで不動産を購入するケースも多いです。
出産を機に家を買う場合、子育ての環境(治安の良し悪しや医療施設、公共施設の数など)や将来子どもがどの学校に通うかなど、数年先をみて選ぶことになります。
子どもの進学を機に家を買う場合、子どもが通う学校の近くを選ぶ方がほとんどです。
有名な私立学校の区内などは、資産価値が落ちる心配も少ないでしょう。
子どもの一人暮らしや結婚
子どもが進学や就職をし、一人暮らしを始めるタイミングで不動産を購入するケースもあります。
もしくは、結婚などで家を出るタイミングです。
空き部屋の活用がしづらいこともありますが、老後の快適な生活を考えて住宅を選びたい方が多いようです。
年齢を追うごとにローンが組みにくくなるため、余裕をもって老後資金を準備しておく必要があるでしょう。
まとめ
今回は、不動産の買い時を市場動向などのデータ・ライフスタイル別にご説明しました。
当社は事故物件を専門に売却相談・買取を行っている会社です。
不動産購入時に物件の売却を考えていらっしゃる方、何らかの事情で訳ありとなってしまった物件でお困りの方はお気軽にお問い合わせください。